ピロリ菌検査
ピロリ菌検査

ピロリ菌検査は、症状がある方や胃カメラ検査でピロリ菌感染による胃炎が確認された方に対しては保険診療で行うことができます。
一方で、
などは、保険診療の適用外となるため自費診療での検査となります。
当院では、自費診療によるピロリ菌検査として血液検査(血清ピロリ抗体検査)を行っています。採血のみで検査が可能であり、比較的簡便にピロリ菌感染の可能性を調べることができます。
一方、尿素呼気試験や便中抗原検査、迅速ウレアーゼ試験などは、現在の感染状況の評価や除菌後の判定などに用いられる検査です。
患者さんの症状や既往歴、ご家族の病歴、胃カメラの結果などを踏まえながら、必要に応じて適切な検査をご提案いたします。
当院では、保険適用の有無にかかわらずピロリ菌検査を受けていただける体制を整えております。ピロリ菌感染を早期に発見し、適切な除菌治療につなげることは、将来の胃がん予防において非常に重要です。
「自分が感染しているかどうか知りたい」「一度もピロリ菌検査を受けたことがない」という方は、お気軽にご相談ください。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息する細菌です。胃の中は強い酸性環境のため通常の細菌は生存できませんが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を産生して胃酸を中和し、胃の粘膜に定着することができます。
感染経路は主に幼少期の経口感染と考えられており、衛生環境が十分でなかった時代に育った世代で感染率が高い傾向があります。日本では50代以上の方の感染率が高く、中高年の方は一度検査を受けておくことをお勧めします。一方、若い世代では感染率が低下していますが、家庭内での感染の可能性があるため、ご家族にピロリ菌感染者がいる場合は検査をご検討ください。
ピロリ菌に感染すると、胃の粘膜に慢性的な炎症(慢性胃炎)が起こります。多くの場合、自覚症状はほとんどありませんが、感染が長期間続くと胃の粘膜が萎縮する「萎縮性胃炎」へと進行します。萎縮性胃炎は胃がんの発生母地となるため、ピロリ菌感染は胃がんの最大のリスク因子とされています。
また、ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の主な原因でもあります。ピロリ菌を除菌することで、これらの疾患の発症リスクや再発リスクを低減できることが報告されています。
ピロリ菌感染に関連する主な疾患は以下の通りです。
以下のような方に自費でのピロリ菌検査をお勧めしています。
ピロリ菌の検査には複数の方法があります。当院では患者さんの状況に応じて最適な方法をご提案いたします。
| 検査方法 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| 血液検査(抗体法)※当院で実施 | 血液中のピロリ菌に対する抗体の有無を調べる方法 | 採血のみで検査可能です。過去の感染でも陽性になる場合があります |
| 尿素呼気試験 ※当院で実施 | 専用の薬を服用し、服用前後の呼気を採取して分析する方法 | 精度が高く、除菌後の判定にも適しています。痛みがなく簡便に行えます |
| 便中抗原検査 | 便の中にピロリ菌の抗原が含まれているかを調べる方法 | 現在の感染の有無を調べるのに適しています |
| 迅速ウレアーゼ試験 | 内視鏡検査時に胃の組織を採取し、ピロリ菌の有無を調べる方法 | 内視鏡検査と同時に行います。 |
※当院では、自費診療によるピロリ菌検査として血液検査(抗体法)を行っています。
※尿素呼気試験は、主に保険診療での精査や除菌判定の際に実施しております。
ご予約
お電話または受診時にご予約ください。検査方法によっては事前準備が必要な場合があります。
問診
看護師が現在の症状や既往歴、ご家族の病歴などを確認いたします。
検査の実施
ピロリ血液検査(抗体法)は採血を行います。
結果説明
血液検査の結果は、後日お伝えします。
陰性高値・陽性の場合
検査結果が陽性の場合は、除菌治療の進め方や今後のスケジュールについてご説明いたします。また、陰性であっても抗体価が高めの「陰性高値」と判定された場合には、追加検査をご提案することがあります。除菌治療を保険診療で行うためには、内視鏡検査(胃カメラ)でピロリ菌感染による胃炎の確認が必要です。
検査でピロリ菌が陰性高値・陽性と判定された場合は、除菌治療をお勧めします。除菌治療は、2種類の抗生物質と1種類の胃酸分泌抑制薬を1日2回、7日間服用するものです。1次除菌の成功率は約90%以上とされています。
なお、除菌治療を保険診療で行うためには、胃内視鏡検査(胃カメラ)でピロリ菌感染による慢性胃炎が確認されていることが条件となります。当院では胃カメラ検査から除菌治療、除菌判定まで一貫して対応しています。自費のピロリ菌検査で陽性が判明した場合でも、内視鏡検査を受けていただいたうえで保険診療による除菌治療に移行することが可能です。
また、血清ピロリ抗体検査では、結果が陰性であっても抗体価が高めの「陰性高値」と判定されることがあります。陰性高値(一般的に3〜10 U/mL未満程度)の場合、現在または過去のピロリ菌感染が隠れている可能性があることが知られています。
そのため当院では、抗体価の数値や胃がんの家族歴、胃カメラ所見などを総合的に判断し、必要に応じて尿素呼気試験や胃カメラ検査などの追加検査をご提案しています。
除菌治療後は、除菌が成功したかどうかを判定するために、治療終了から4週間以上経過した後に再検査(主に尿素呼気試験)を行います。1次除菌が不成功だった場合は、お薬の種類を変更して2次除菌を行います。
ピロリ菌検査(自費診療)の費用は以下の通りです。
| 検査方法 | 費用(税込) |
|---|---|
| 血液検査(抗体法) | 3,300円 |
※上記は自費診療(公的医療保険適用外)の費用です。診察料が別途かかります。
※症状がある方や内視鏡検査でピロリ菌感染が疑われた方は、保険診療で検査を行うことができます。
※除菌治療の費用については、保険診療・自費診療により異なります。詳しくはお問い合わせください。
ピロリ菌に感染していても自覚症状がないことがほとんどです。しかし、感染が長期間続くと萎縮性胃炎が進行し、胃がんのリスクが高まります。とくに中高年の方や、血縁者にピロリ菌感染者や胃がんを患った方がいる方は、症状がなくても一度検査を受けておくことをお勧めします。
検査の内容自体に大きな違いはありません。保険診療でピロリ菌検査を受けるためには、胃内視鏡検査(胃カメラ)でピロリ菌感染による胃炎が確認されていることが条件となります。「まず感染しているかだけ知りたい」「内視鏡なしで手軽に検査したい」という方は、自費での検査をお勧めします。
検査方法によって異なります。尿素呼気試験の場合は検査前4時間以上の絶食が必要です。血液検査の場合は食事の影響はほとんどありません。ご予約時に検査方法に応じた注意事項をご案内いたします。
自費検査で陽性が判明した場合でも、その後に胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けてピロリ菌感染による慢性胃炎が確認されれば、除菌治療は保険診療で行うことが可能です。検査結果をもとに、最適な治療の進め方をご相談させていただきます。
はい、ピロリ菌は幼少期に家庭内で感染することが多いため、ご家族に感染者がいる場合はご自身も感染している可能性があります。とくに親から子への感染が多いとされていますので、一度検査を受けておくことをお勧めします。
除菌治療は、3種類のお薬を1日2回、7日間服用するものです。お薬の服用自体は1週間で完了しますが、除菌が成功したかどうかを判定するための再検査は、治療終了から4週間以上経過した後に行います。
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