糖尿病
糖尿病
糖尿病とは、血液中の糖分(ブドウ糖)が慢性的に高くなる病気です。
初期には自覚症状がほとんどないため、健康診断で異常を指摘されても放置されてしまうことが少なくありません。しかし、自覚症状がない間にも高血糖による血管障害は進行し、将来的に脳梗塞や心筋梗塞、失明、腎不全などの重大な病気につながる可能性があります。
また糖尿病は単に血糖値の病気ではありません。動脈硬化による心血管疾患のリスクを高めるだけでなく、膵がんや大腸がんなど一部の悪性腫瘍との関連も報告されています。そのため、血糖値だけではなく全身の状態を総合的に評価することが重要です。
当院では院内迅速血液検査による当日結果説明に加え、頸動脈エコー、ABI検査、心エコー、腹部超音波検査、CT検査、造影CT検査、胃カメラ・大腸カメラ検査などを活用し、糖尿病による合併症や背景疾患の早期発見に努めています。
健康診断で血糖値が高い、HbA1cが高い、尿糖陽性、要再検査、要精密検査を指摘された方はお早めにご相談ください。
当院では糖尿病の診断・治療だけでなく、動脈硬化や心血管疾患、がんのリスクまで含めて総合的に評価し、一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。

糖尿病は初期には自覚症状がほとんどないことも多く、健康診断で初めて発見されることが少なくありません。
以下のような症状や健診結果の異常がある場合は、一度ご相談ください。
これらの症状や異常がある場合、糖尿病やその前段階である可能性があります。
また、自覚症状がなくても高血糖による血管障害は進行していることがあります。早期発見・早期治療によって合併症の予防につながるため、気になる方はお気軽にご相談ください。
私たちが食事から摂取した糖分は、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによって細胞に取り込まれ、エネルギーとして利用されます。
糖尿病は、このインスリンの分泌が不足したり、インスリンの働きが低下したりすることで、血液中の糖が増えすぎてしまう病気です。
糖尿病には主に以下の2つのタイプがあります。
2型糖尿病
(生活習慣病による糖尿病)
日本人の糖尿病患者さんの90%以上を占めるタイプです。
遺伝的体質に加え、食生活の乱れ、運動不足、肥満、加齢などが関与して発症します。中高年に多い病気ですが、近年は若い世代での発症も増えています。
1型糖尿病
(自己免疫による糖尿病)
自己免疫の異常によってインスリンを作る細胞が破壊される病気です。
生活習慣とは関係なく発症し、インスリン治療が必要となります。
糖尿病が進行すると、神経、目、腎臓などの細い血管だけでなく、全身の大きな血管にも障害が起こります。代表的な合併症として以下のような病気があります。
糖尿病神経障害
3大合併症の中で、最も早い段階から現れやすい症状です。高血糖によって末梢神経や、血流を送る微細な血管が傷つくことで発症します。
手足のしびれや感覚低下を起こします。
進行すると傷に気付かず壊疽を起こし、足の切断が必要になることがあります。
糖尿病網膜症
網膜の血管が障害される病気です。
初期は症状がありませんが、進行すると視力低下や失明につながることがあります。
糖尿病腎症
糖尿病によって腎臓の働きが徐々に低下する病気です。
初期には自覚症状がほとんどなく、尿タンパクや尿アルブミンの異常として見つかることが少なくありません。
進行するとむくみや腎機能低下を引き起こし、最終的には人工透析が必要になることがあります。
糖尿病腎症は、現在も人工透析導入の主要な原因の一つです。
大血管障害(脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化)
糖尿病では、神経や目、腎臓などの細い血管だけでなく、全身の大きな血管にも動脈硬化が進行しやすくなります。
その結果、
などの重大な病気を発症するリスクが高くなります。
糖尿病患者さんでは、血糖値の管理だけでなく、血圧やコレステロールの管理、動脈硬化の評価も重要です。
糖尿病は単に血糖値が高くなる病気ではありません。
長期間の高血糖によって全身の血管や臓器に負担がかかり、神経障害、網膜症、腎症といった糖尿病合併症に加え、脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクも高くなります。また近年では、膵がんや大腸がんなど一部の悪性腫瘍との関連も報告されています。
そのため糖尿病診療では、単に血糖値を下げるだけでなく、合併症の早期発見や生活習慣病全体の管理を行いながら、将来の健康リスクを減らしていくことが重要です。
当院では糖尿病を「全身の病気」として捉え、診断から治療、合併症評価まで総合的な診療を行っています。
糖尿病の診療では、現在の血糖コントロール状態を正確に把握することが重要です。
当院では院内迅速血液検査システムを導入しており、血糖値やHbA1cをはじめとした各種検査結果を迅速に確認することが可能です。必要に応じて検査結果を確認しながら、その日のうちに治療方針をご相談いただけます。
糖尿病の診断だけでなく、治療効果の確認や薬剤調整にも活用し、患者さん一人ひとりに合わせた診療を行っています。
糖尿病患者さんでは血糖値だけでなく、動脈硬化や心血管疾患の評価も重要です。
当院では血液検査や尿検査に加え、
などを組み合わせながら、糖尿病による全身への影響を総合的に評価しています。
糖尿病の患者さんでは、動脈硬化や脂肪肝を合併していることが少なくありません。
当院ではAI診断支援機能を搭載した最新の超音波診断装置を導入しており、脂肪肝や肝疾患の評価に活用しています。
また、頸動脈エコー検査やABI検査を組み合わせることで、血液検査だけでは分からない動脈硬化の進行状況を評価し、将来の脳梗塞や心筋梗塞の予防につなげています。
近年、糖尿病と一部の悪性腫瘍との関連が報告されています。
特に新たに発症した糖尿病や、これまで安定していた糖尿病が急激に悪化した場合には、膵がんなどの病気が隠れていることがあります。
当院ではCT検査、胃カメラ検査、大腸カメラ検査を院内で実施しており、必要に応じて悪性腫瘍の早期発見にも努めています。
糖尿病の患者さんでは、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、脂肪肝などを同時に合併していることが少なくありません。
これらの病気は互いに影響し合いながら動脈硬化を進行させるため、糖尿病だけを治療しても十分ではありません。
当院では糖尿病を中心として生活習慣病全体を総合的に管理し、将来の心筋梗塞や脳梗塞の予防を目指しています。
当院での糖尿病治療は、単に血糖値を下げることだけを目的としていません。
糖尿病による合併症を予防し、患者さんが将来にわたって健康な生活を送れるよう、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つを柱として治療を行っています。
食事療法(糖尿病治療の基本)
糖尿病治療の基本は食事療法です。
糖質を極端に制限するのではなく、適切なエネルギー摂取と栄養バランスを意識しながら、無理なく継続できる食習慣を身につけることが重要です。
特に肥満を伴う2型糖尿病では、体重を適正範囲に近づけることで血糖値の改善が期待できます。
当院では患者さんの生活スタイルに合わせながら、継続しやすい食事管理についてご提案しています。
運動療法(血糖値改善と動脈硬化予防)
運動には血糖値を下げるだけでなく、体重管理や動脈硬化予防にも大きな効果があります。
ウォーキングや軽いジョギング、自転車などの有酸素運動は、インスリンの働きを改善し、血糖コントロールの向上につながります。
また、適度な筋力トレーニングを組み合わせることで、基礎代謝の向上や肥満改善も期待できます。
当院では年齢や体力、合併症の有無を考慮しながら、無理なく継続できる運動習慣をご提案しています。
薬物療法
(患者さんに合わせたオーダーメイド治療)
食事療法や運動療法だけで十分な改善が得られない場合には、薬物療法を行います。
現在は内服薬だけでなく、GLP-1受容体作動薬やGIP/GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬など、さまざまな治療選択肢があります。
患者さんの年齢、体重、合併症、生活スタイルなどを総合的に考慮し、一人ひとりに適した治療法を選択します。
当院では血糖値だけでなく、体重管理や心血管疾患予防も含めた総合的な治療を行っています。健康診断で異常を指摘された方や、糖尿病が気になる方はお気軽にご相談ください。
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