胃がん、食道がん
胃がん、食道がん
当院では、胃がん・食道がんの早期発見、正確な診断、必要に応じた専門医療機関への紹介までを大切にしています。
胃がんと食道がんは、どちらも早期には自覚症状が乏しいことがあります。症状が出てから見つかった場合には、病気が進行していることもあります。一方で、早期に発見できれば、内視鏡治療など体への負担が少ない治療を選択できる可能性があります。そのため、症状がある方だけでなく、ピロリ菌感染、萎縮性胃炎、喫煙、飲酒、逆流性食道炎、バレット食道などのリスクがある方は、定期的な胃内視鏡検査で確認することが重要です。
当院では、富士フイルムの内視鏡診断支援機能「CAD EYE」を導入し、胃内視鏡検査中の画像をAI技術でリアルタイムに解析して、胃や食道の病変が疑われる部分の検出を補助します。さらに、画像強調観察や拡大内視鏡を活用し、病変が疑われる部分の表面構造や血管の模様を詳しく確認します。AIは医師の診断を置き換えるものではありませんが、医師の丁寧な観察を支える補助機能として活用しています。
また、内視鏡検査室には青色系の補助照明を取り入れ、落ち着いた環境で検査を受けていただけるよう配慮しています。必要に応じて経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した検査にも対応し、鎮静剤使用後はリカバリーベッドで休憩していただきます。

胃がん・食道がんは初期には無症状のことがありますが、進行すると、通過障害や出血などをきっかけに症状が出ることがあります。以下のような症状や背景がある方はご相談ください。
「年齢のせい」「いつもの胃もたれ」「のどの違和感だけ」と自己判断すると、重要な病気を見落とすことがあります。特に、飲み込みにくさ、体重減少、黒色便、貧血、血便、強い胸痛がある場合は早めの受診が必要です。
胃がんは、胃の粘膜の細胞ががん化し、増殖する病気です。早期には自覚症状がほとんどないことがあり、かなり進行しても症状が目立たない場合があります。そのため、リスクに応じた内視鏡検査が大切です。
胃がんの発生には、ヘリコバクター・ピロリ菌感染が大きく関係しています。ピロリ菌が胃に感染すると慢性的な胃炎が続き、萎縮性胃炎や腸上皮化生へ進むことがあります。これらの胃粘膜の変化は胃がんリスクと関係します。
ピロリ菌を除菌することで、胃がんリスクの低減が期待できます。特に、胃粘膜の萎縮が進む前の段階で除菌できれば、将来の胃がんリスクを大きく下げられる可能性があります。ただし、除菌後も胃がんリスクが完全になくなるわけではありません。萎縮性胃炎がある方や胃がんの家族歴がある方は、除菌後も定期的な胃内視鏡検査が重要です。
胃がんのリスクには、ピロリ菌感染に加え、喫煙、塩分の多い食事なども関係します。また、過去に胃潰瘍、萎縮性胃炎、胃ポリープを指摘された方、血縁者に胃がんの方がいる方も注意が必要です。症状の有無だけで判断せず、健診結果や過去の内視鏡結果をもとに検査間隔を考えることが大切です。
当院では、胃内視鏡検査で胃粘膜の状態を確認し、必要に応じて組織検査を行います。ピロリ菌感染が疑われる場合は、胃炎の有無を確認したうえで検査・除菌治療をご提案します。がんが疑われる病変を認めた場合は、病理検査を行い、必要に応じてCT検査や迅速血液検査で全身状態を確認し、専門医療機関へ速やかにご紹介します。
食道がんは、のどと胃をつなぐ食道の粘膜に発生するがんです。早期には症状が乏しいことがありますが、進行すると食べ物のつかえ、飲み込みにくさ、胸の痛み、体重減少、声のかすれなどが現れることがあります。
日本人に多い食道がんは扁平上皮がんで、喫煙と飲酒が重要なリスク因子です。特に、飲酒で顔が赤くなりやすい方は、アルコール代謝で生じるアセトアルデヒドを分解しにくい体質の可能性があり、食道がんリスクが高くなることが知られています。喫煙と飲酒が重なると、さらにリスクが高まります。
お酒を飲む機会が多い方、飲むと顔が赤くなる方、喫煙歴がある方、50歳以上の男性、過去に頭頸部がんを指摘された方は、症状がなくても胃内視鏡検査で食道を確認することをおすすめします。
食道がんには、胃酸逆流やバレット食道と関係する腺がんもあります。日本では扁平上皮がんが多いものの、肥満、逆流性食道炎、バレット食道などがある方では、食道下部の粘膜変化にも注意が必要です。
長く続く胸やけ、酸っぱいものが上がる、食後や夜間に症状が強い、バレット食道を指摘されたことがある方は、胃内視鏡検査で食道と胃の境目を確認することが大切です。
胃がん・食道がんの早期発見には、胃内視鏡検査が重要です。バリウム検査で異常を指摘された方、ピロリ菌感染や萎縮性胃炎がある方、飲酒・喫煙歴がある方、飲み込みにくさや黒色便、体重減少がある方は、胃カメラによる確認をご検討ください。
当院では、通常光観察に加え、画像強調観察や拡大内視鏡を活用し、食道・胃・十二指腸を丁寧に観察します。画像強調観察では粘膜の色調変化や血管の見え方を確認し、拡大内視鏡では病変が疑われる部分の表面構造や血管の模様をより詳しく観察します。
また、富士フイルムの内視鏡診断支援機能「CAD EYE」によるAI診断支援も併用し、病変が疑われる部分の検出を補助します。AIは医師の診断を置き換えるものではありませんが、通常光観察、画像強調観察、拡大観察を組み合わせ、より丁寧で質の高い内視鏡検査を目指します。必要に応じて組織を採取し、病理検査で良性・悪性を確認します。
検査室には青色系の補助照明を取り入れ、患者さんが落ち着いて検査を受けられる環境づくりと、医師が内視鏡モニターに集中しやすい環境整備を行っています。検査が不安な方には、経鼻内視鏡や鎮静剤を使用した胃カメラもご提案できます。鎮静剤を使用した場合は、検査後にリカバリーベッドで休憩していただきます。
胃がんや食道がんが疑われる病変を認めた場合は、組織検査で診断を確認します。治療が必要な場合は、病変の深さや広がり、全身状態を考慮し、内視鏡治療、手術、薬物療法などが可能な専門医療機関へご紹介します。
当院では、必要に応じて迅速血液検査、CT検査、腹部エコー検査などを組み合わせ、治療方針の検討に必要な情報を整理します。早期発見できれば治療選択肢が広がる可能性があります。症状がないから大丈夫と考えず、リスクに応じた定期的な検査を習慣にしましょう。
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